敷地調査

こんばんは。荒木です。

家づくりのご相談に来て頂いた後、まず行うのは現地の確認です。

法的な確認や、施工方法の確認は当たり前ですが、一番大切なのは敷地の良いところと悪いところを見つけること。

風の通り抜ける隙間はあるか、、、?

家と家の隙間から気持ちよい景色は抜けていないかな?

とか。

何か発見が無いかな?、と
敷地の周囲を歩いてみたりもします。

机上の空論より、現地の環境を素直に取り込むことが、何より説得力があると考えてます。

階段デザイン

有馬です 先日竣工した知立市の住宅 鉄でささら桁をデザインしてみました。

IMG_1921.jpg

木製よりもシャープなラインが空間を引き締めます。

リビングに階段を設計する場合は そこに置かれるであろう家具を想像しながら

それと その階段が空間にどれだけ影響するかに配慮しながら 全体をイメージし

バランスの良い空間を造り上げます。

規制の概念

こんにちは。荒木です。

今週末完成お引き渡しのお宅の最終チェックに。

この住まいは、部屋の南側に階段が位置しています。

周辺環境から考えると、真南に大きな窓を持ってきても、将来隣地に家が建つことも考えると暗くなってしまうので

上部から光を取り込みました。

現状も駐車場で視線が気になるし、隣地に家が建つと気になってカーテンも閉めてしまったら暗くなってしまう。

既成概念というものは怖いもので、南側に大きな窓を取り付ければよいというものではないということです。

よくよく考えると、、、南側に大きな窓をって規制概念なのかもしれないですね。

これで柔らかく光を取り込み、周囲からも気兼ねなくすごせる空間の完成です。

薪ストーブ火入れ

有馬です

先日 知立市で完成した住宅に 薪ストーブの初火入れをしました。

やはり最初は少し緊張します。

薪

今回薪ストーブを施工していただいた さくらプランニングのスタッフからの

丁寧な説明を受け無事着火 施主のTさんもメモを取りながら 楽しんでいました。

少し寒い日だったので この薪ストーブの暖かさはありがたい

建築家の中でも薪ストーブ好きはたくさんいます 僕も楽しませていただきました。

カメラマンでの撮影

こんにちは。荒木です。先日西尾市にて完成した住宅の撮影が終わり、

現在ホームページにアップする準備中。

以前に現場見学会の会場だったお住まいです。

土間とデッキ、リビングの繋がりを意識して設計し、外構も完成した現在はよりその繋がりが感じられていました。

竣工の写真はお楽しみに。

床の高さ

有馬です 今回は床の高さについてです。

一昔前 座敷は他の床より少し高くすることが普通でした。

でも バリアフリーが主流になり 一時期はすべての床がフラットに…

そんな中 なぜ床の高さを変化させるのか

ひとつは視線の高さを揃える もうひとつは ななめの視線をつくる。

リビングの畳スペースを30㎝高くして 椅子に座った人との視線を揃えると

平等感が出来 みんな仲良くなれる。

また 床の一部を掘り下げたり 中二階の様なスペースは

ななめの視線が出来 なんだかワクワクしてしまう。

こんな感じで床高を変化させると空間が豊かになり 人の気持ちを高揚させる。

階段

こんばんは。荒木です。

いつも階段は試行錯誤しながら設計するのですが、今回はメーカーの階段をアレンジしてみました。

階段を受けている黒い部分は木製で、手摺はフラットバーと丸棒を組み合わせて、、、完成。

全て製作で無い分、メーカーの規格寸法の制限がありますが、少々コストを抑えつつも、軽やかな階段ができました。

見た目はネットを張らないほうがいいのにな・・・という声をお施主さんから聞きますが(もちろん私もそう思います)、

子供が大きくなるまでの我慢。

数年後には転落防止用のネットを取ったこの状態に!

勾配天井

有馬です 今回は勾配天井についてです。

1階の大部分には2階があり天井は水平になりますが 2階や1階の下屋は屋根の傾斜を利用して

傾斜のついた天井が可能です。

もともと 昔の庶民の家は天井が無く 屋根裏や梁が見えていました。

でも 身分の高い人や 富がある人の家は天井があり それを真似したのが始まりです。

水平天井は落ち着きや安定感 勾配天井は動きや爽快感があり 水平のなかに勾配を足すことで

豊な空間が出来ます。

天井が斜めだと なぜかワクワクして気分が高揚します でもこの感覚を得るには少し工夫が必要。

大切なのは勾配の低い所 この高さが重要になります ここを人が認識できる位置に持ってこないと

効果がありません 具体的には2250mm以下。

低い位置から高い位置へ視線が動く この時 スゥーっと気持ちが良くなる訳です。

では 次回は床の上げ下げについてです。

建具を製作 その2

こんにちは。荒木です。

前回に引き続き製作建具です。今回はアンティーク調のリビングの入口扉のデザインをイメージスケッチ中。

ラフ案が完成し、後はお客様と打ち合わせ。

製作建具は自由にできる反面、メーカー品に比べて、反ったり建てつけが悪くなったりする場合もあります。

反りを調整する為に、太陽にあててみたり、底を少し削ったり、と。

割れた際のガラスの交換の仕方も考えます。

後々のことも考えてデザインと施工とのバランスが重要。

さて、あとはガラスの納め方で頭を悩まします。

天井高

有馬です さて前回の続きです。

具体的な天井高ですが その前に人が認識しづらい天井高がありまして…

2400mm~2700mm 最初にそこに入った時は高さ低くさを感じますが しばらくすると

分からなくなる。

乱暴な言い方をすると 無理して2700mmの高さを得ても 慣れると高さを感じない。

対して吹き抜けは2層分で5000mm以上になる 開放的だけど落ち着き感がなく 長時間

過ごすには不向き そこでバランスを取るため基本の天井高は少し低めに設定します。

2250mmを中心に+-100mm 部屋の広さと用途、窓との関係、窓から見える景色で決めます。

ちなみに コルビュジエのモデュロールだと天井高は2260mm 身長1830mmの大人から

導き出した数字 建築家でこれを使ってる人は多い。

次回は 勾配天井についてです。