勾配天井

有馬です 今回は勾配天井についてです。

1階の大部分には2階があり天井は水平になりますが 2階や1階の下屋は屋根の傾斜を利用して

傾斜のついた天井が可能です。

もともと 昔の庶民の家は天井が無く 屋根裏や梁が見えていました。

でも 身分の高い人や 富がある人の家は天井があり それを真似したのが始まりです。

水平天井は落ち着きや安定感 勾配天井は動きや爽快感があり 水平のなかに勾配を足すことで

豊な空間が出来ます。

天井が斜めだと なぜかワクワクして気分が高揚します でもこの感覚を得るには少し工夫が必要。

大切なのは勾配の低い所 この高さが重要になります ここを人が認識できる位置に持ってこないと

効果がありません 具体的には2250mm以下。

低い位置から高い位置へ視線が動く この時 スゥーっと気持ちが良くなる訳です。

では 次回は床の上げ下げについてです。

建具を製作 その2

こんにちは。荒木です。

前回に引き続き製作建具です。今回はアンティーク調のリビングの入口扉のデザインをイメージスケッチ中。

ラフ案が完成し、後はお客様と打ち合わせ。

製作建具は自由にできる反面、メーカー品に比べて、反ったり建てつけが悪くなったりする場合もあります。

反りを調整する為に、太陽にあててみたり、底を少し削ったり、と。

割れた際のガラスの交換の仕方も考えます。

後々のことも考えてデザインと施工とのバランスが重要。

さて、あとはガラスの納め方で頭を悩まします。

天井高

有馬です さて前回の続きです。

具体的な天井高ですが その前に人が認識しづらい天井高がありまして…

2400mm~2700mm 最初にそこに入った時は高さ低くさを感じますが しばらくすると

分からなくなる。

乱暴な言い方をすると 無理して2700mmの高さを得ても 慣れると高さを感じない。

対して吹き抜けは2層分で5000mm以上になる 開放的だけど落ち着き感がなく 長時間

過ごすには不向き そこでバランスを取るため基本の天井高は少し低めに設定します。

2250mmを中心に+-100mm 部屋の広さと用途、窓との関係、窓から見える景色で決めます。

ちなみに コルビュジエのモデュロールだと天井高は2260mm 身長1830mmの大人から

導き出した数字 建築家でこれを使ってる人は多い。

次回は 勾配天井についてです。

建具を製作

荒木です。今回は建具についてです。

隣り合う2つの空間を繋げる為にガラスの扉を製作。天井部はこれまたガラスを設けています。

一番右ははめごろしのガラスで、2枚の扉が右に引き込まれます。

閉めた際に扉の木の部分がピタリとあうように詳細を検討しています。

単純に製作するだけだとなんとなく不格好になってしまう。

天井部も枠を埋め込むことで、天井が続いていくように見えます。

詳細の検討は不可欠ですね。

空間

有馬です さて 豊な空間を造るにはですが まず 素材とか色などインテリアコーディネーター的

なところは置いといて 設計的なところで。

それと平面的も 住宅は施主の事情や敷地の制約があるので これはまた別の機会に。

では どこについてか それは天井と床の距離 要するに天井高 ここを調整することで空間が変化します。

方法は二つ 一つは床を上げる もしくは下げる もう一つは天井を上げる下げる それと斜めにする。

という事で 次回は具体的な寸法を。

職人

こんにちは。荒木です。

建築の世界は、職人さんたちの力が集まってひとつの建物が完成します。

そんな職人の世界にも、後を継いでいく若者が減っている現状です。

特に左官業。クロス仕上げが世の中の大半の中、職人さんの数が減ってきています。

もちろんその技量に差はありますが、そんな中で異彩を放つ方がいらっしゃいます。

「挾土秀平(はさどしゅうへい)」さん。

岐阜の高山の左官職人さんで、大河ドラマ「真田丸」の題字を壁面に描いた方です。

左官業の枠にとらわれない活動をされている。

是非、作品や施工した壁を自分の目で見てみてみようと・・・。

明けましておめでとうございます

有馬です 新しい年になりました 今年もいろいろな出会いがあり それぞれに納得できる設計が

出来るといいなと思ってます。

さて 住宅を設計するにあたって 豊な空間をつくるにはどうするか…

その前に 豊で無い空間はなにかと考えると 均一な空間ではないかと思います。

均一が悪い訳では無く 住宅に均一を持ち込むと退屈になってしまう という事です。

そこで いろいろな工夫をするのですが 次回からそこら辺を書いていきます。

大掃除

荒木です。今年も仕事納め。

新年をすがすがしく迎えるためにせっせとデスクの整理と書籍のバックナンバーの整理。

いつも愛読している「住宅特集」ですが、整理していると、、、歯抜けが。

ほとんどが自宅にあるんだろうな。

年末年始はゆっくりとバックナンバーでも読み返してみよう。

本年もありがとうございました。

来年も檜建設エニーホームをよろしくお願いいたします。

初めまして有馬です

こちらでブログを書く事になりました 今後ともよろしくお願いします。

まず今回は階段手摺です

スマートなイメージにするために金属で製作しますが 手で触る部分は木で

サペリ材 マホガニーの代用で使われることがある赤身をおびた木材です。

サぺり手摺

この材は少し青が入って紫に見えますが ここが自然素材のおもしろさです。

竣工間近

こんにちは荒木です。

豊田市の現場も竣工間近。

当初の構想通りに窓の向こうに広がる景色。

水平の格子のラインとこの土地ならではの街並みのラインが綺麗に揃いました。

今回は隣に母屋がある計画地。将来は母屋に暮らすこともできる。

こんな状況はなかなか無い、ということで2階リビングに。

窓を開けていても覗かれにくい、贅沢な窓ができました。なんと心地良い。

ちなみに、、、床のヘリンボーンは1㎜ずれると納まりが悪くなる中、大工さんの腕で美しく仕上がりました。

ありがとうございます!